ネット販売におけるブリーダー側のトラブル

ペットショップやオークションを利用せずに、インターネット仲介サイトを活用し犬猫を販売するブリーダーが急増しています。この方法は情報登録にある程度の手間はかかるものの販売成立時の利益が非常に大きい事からブリーダーにとってはメリットの大きい手法です。しかしメリットが大きい分、トラブルも生じている事を覚えておかなければなりません。

ネット仲介サイトを通じて生じるトラブル

ペットショップやオークションを介さずに子犬、子猫を売買する方法は、ブリーダーにとって利益が非常に大きくなる分、製造者責任、販売者責任が明確に生じる事、接客や飼育指導といってこれまでに行ってこなかった新しい業務が生じるという事でもあります。これまでペットショップが行ってきた業務をブリーダー自身が行う事になるというリスクをしっかりと認識したうえで、インターネットへの情報の登録、取引を行いましょう。

インターネットで子犬、子猫を直接販売する上で多く見られるトラブルは下記の通りです。

①インターネット上の画像と実物のサイズが違う

(子犬、子猫の成長は非常に早く、情報を登録後一週間も経つと外見上の変化が生じます。情報掲載時から月日が経てば当然のことながら変化もありますが、購入者は現時点での姿だと勘違いしてしまうことが多々あります。実際に犬舎、猫舎を訪問しトラブルになるケースもあるので、事前に直近の画像を公開し確認をしましょう。また初回情報登録後はこまめに画像や動画を更新し極力最新の情報になるよう心がけておくとよいでしょう。)

②販売後に先天性疾患が見つかる

(子犬、子猫はまだまだ未成熟の状態で販売します。購入者が動物病院を受診した時に先天性疾患の可能性の指摘を受けたり、発育状態の指摘を受ける事も少なくありません。あくまでも生き物を売買する以上、完全な健康体という事は難しい上に、環境の変化もあるという事、今後の成長過程で様々な変化が生じる可能性があることを事前にしっかりと説明を果たすことが大切です。)

③血統証発行後のトラブル

(血統証の発行は概ね一か月ほどかかります。中には、販売後に追って血統証が郵送される事もあります。この時、購入者から血統証を確認したところ近親交配があった、チャンピオンなど良血統が祖先に居ないなどの申し出があることもあります。この点はプロであるブリーダーと購入者とで認識の違いが大きく、論理的な説明では解決が出来ないケースが大半です。販売にあたっては事前に血統についても説明をし、お互いが納得した状態で商談を進める必要があります。)

④返品、交換の申し出もあります

(いったんは引き取った子犬、子猫を家庭の事情やしつけの手間を理由に返品して欲しいと申し出る飼い主も実は少なくありません。特に一人暮らしの方の場合想像以上に手間がかかることに驚き、返品を申し出る事もあります。このような場合、どのような対応をするのか販売、引き渡し前に書面でしっかりと取り交わしを済ませておく必要があります。)

トラブルを回避するためには

直接販売におけるトラブルを回避する為には下記の点を心掛ける必要があります。

①取り決め事項は書面で取り交わす

②情報は最新の内容を伝える

③事前に把握している情報は必ず事前に公開をする