ハイリスクハイリターンなフレンチブルドッグのブリーダー業

ブリーダー業を始めるにあたってどの犬種の繁殖を手掛けるかという選択はとても重要です。必ずしも自分の好きな犬種がビジネスとしての繁殖に適していない場合もあり十分に検討し、取引に関する調査をしたうえで決定をしなければいけません。

中でもペットショップの人気犬種であるフレンチブルドッグの繁殖はハイリスク、ハイリターンという他犬種とは異なる特徴があることを知っておくことが大切です。

フレンチブルドッグの繁殖はハイリスク

数ある犬種の中でも人気ランキング上位に常に入る犬種がフレンチブルドッグです。どっしりとした体形と細い足、特徴的な顔立ちで幅広い世代から人気を集めています。

フレンチブルドッグの子犬の仕入れを希望するペットショップは多々あるものの、なかなか繁殖者からの供給が追い付かず、市場は常に欠品状態が続き、人気の毛色が誕生すると大変高額な取引がされています。

実はこの欠品状態が続く背景にはフレンチブルドッグの繁殖の難しさが関係しています。

その理由はフレンチブルドッグの特長的な体形が関係しています。フレンチブルドッグの子犬は大変頭部が大きく、出産は帝王切開が必須です。帝王切開を行う際は数十万円もの費用が掛かることもあります。また胎児の数も1,2頭の少なく生涯に出産できる回数も限られています。

フレンチブルドッグは先天的に心臓疾患、呼吸器疾患、皮膚疾患を患っている場合が多々あります。この特質は犬種の輩出に関係していて、必ずしも交配の時点で予防することが難しいと言えます。

もしこれらの先天性疾患が見つかった場合、販売は難しい上に当然のことながら繁殖にも用いることが出来ず、犬舎での生涯飼育が必要になります。

そのため繁殖を前提にフレンチブルドッグの飼育を行っても場合によっては子犬の売買利益だけでは赤字になることが多いことを事前に承知しておく必要があります。

フレンチブルドッグは高額取引が常態化

フレンチブルドッグのペットショップでの販売価格の相場は30万円前後です。人気の毛色である白やクリームの場合より高額な価格が付くこともあります。

この販売価格から逆算すると、ブリーダーの売却価格は10万円をこえることも多々あり、他犬種の子犬に比べ大変高額です。

しかし生涯に出産できる頭数が少ない上に、帝王切開の費用を計算すると必ずしも他犬種よりも利益が大きいとは限らないので勘違いをしないよう注意が必要です。

開業前に十分な資金計画を立てることが必須

フレンチブルドッグを繁殖しブリーダー業を営む上では10年、20年単位での経済的な計画が必須です。

犬の平均寿命は15年ほどですが、繁殖が可能な期間は3,4歳までです。その後の期間はペットとして犬舎で責任をもって生涯飼育を行う必要があります。

子犬の販売にいよる収入が途絶えた後の犬舎の維持管理は想像以上に出費がかさみます

フレンチブルドッグのように先天性疾患が多い犬種の場合、シニア期に様々な病気を発症することがあり医療費も高額になちがちです。また特徴的な骨格が原因でヘルニアや肥満といった問題も目立つようになります。

あらかじめ経済的な計画を立て、飼育頭数を管理し計画的な繁殖、犬舎運営を出来るよう心掛けることが大切です。