ハリネズミのブリーダーになるための3つの準備

ちまたで話題のペットといえばハリネズミでしょう。一人暮らしや集合住宅でも飼育がしやすく、見た目の愛らしさも人気を集めています。このハリネズミはまだまだ国内に繁殖を手掛ける方が少なく、ブリーダーとしての開業に注目が集まっている分野です。ハリネズミのブリーダーになるために必須となる3つの準備をご説明させていただきます。

1つ目は生態不明だからこそ獣医師

ハリネズミがペットとして話題になったのはまだ3~5年ほどの短い期間です。それまでも一部のペットショップなどで生体の取り扱いはあったものの、ごく一部の愛好者が飼育する程度で専用製品も販売もなくマイナーな存在でした。

しかしSNSの流行をきっかけにその存在が話題になると大人を中心に話題になり人気が急騰しています。

日本で飼育販売されているハリネズミはヨツユビハリネズミと呼ばれる品種です。この品種は日本に古くから生息する種類です。

この種類はこれまでペットとしての飼育歴が浅いことからまだまだ生態に関して解明されていない点も多々あります。そのため市販の製品では飼育が難しいことや出版済の書籍だけでは十分な情報をお集めきれないという課題が生じています。

また小動物の診察を行う獣医師が近年増加傾向にあるものの、ハリネズミを対象外とするケースも多くみられます。

繁殖、売買することを前提にハリネズミを飼育する場合はまず近隣でかかりつけ医となることの出来る動物病院を探し、いざという時にいつでも利用できるよう体勢を整えておく必要があります。

ペット保険サービスにもハリネズミを対象とする製品が続々と誕生しています。生態が未解明だからこそ万が一への備えは万全に済ませておくと安心です。

2つ目は室温管理の出来る衛生的な環境

ハリネズミは本来温暖な地域に生息する動物です。中でもタイのように年間を通じて気温が安定している地域が理想的です。そのため日本のように高温多湿で年間の気温差が激しい地域での生活は本来の体質に合わず負担となります。

飼育にあたっては年間を通じて室温を27度前後、湿度を60%前後に保てるよう工夫をする必要があります。

また冬に室温が下がりすぎてしまうと冬眠をする事があります。でもヨツユビハリネズミは本来冬眠をする性質をもっておらず、一旦冬眠をすると回復することが出来ず死に至ることが多いので特に注意が必要です。

夏は高温になった室内で熱中症を引き起こすこともあるので、留守中もエアコンを常に稼働させ室温を適切に保つ工夫が必要です。

室内に常に温度計、湿度計を設置し日々室温の管理、把握に努めましょう。

3つ目は繁殖後の販売ルートと契約書

ハリネズミはインターネット上の話題性、人気ぶりと実際の飼育希望者の数とに大きなギャップがあります。そのため人気のペットだからと安易に繁殖を手掛けると実際には購入者が見つからず過剰飼育状態に陥る危険があります。繁殖にあたっては事前に離乳後の販売方法、取引先を確保しスムーズに収益化出来るよう手配が必要です。

HPを自身で開設する際は継続的な情報更新も視野に入れ扱いやすい構成に仕上げておきます。

ハリネズミは想像以上に飼育が難しくデリケートなペットです。繁殖、販売にあたっては十分な知識と書面での契約を必ず行いスムーズなブリーダー業運営を目指しましょう。