ブリーダーからの保護犬を引き取る際の3つの注意事項

繁殖リタイア犬や飼育可能頭数を超えてしまった犬をボランティア団体が仲介しブリーダーの元から里親へ受け渡す仕組みが徐々に確立されてきています。

まだまだ民間の小規模団体の活動ですからルールが平準化されていないという課題はあるものの、この活動のおかけでで多数の犬猫が新しい生活を始めることが出来ています。

ただこのような方法で犬猫を引き取る場合、あらかじめ確認すべき項目があるのでご説明させていただきます。

譲渡にかかる費用は団体によって違う

実は里親制度の普及と共に譲渡に関するトラブルも増加傾向にあります。中でも譲渡にかかる費用に関する問題は深刻です。

実はブリーダーの中には飼育不可能な状態に陥り譲渡をする場合でも、犬に商品価値があると認識があり有償での譲渡を希望するケースがあります。ただし引き取り手側の里親とはこの認識にずれが生じてしまい、引き渡しの時点でお互いの認識のずれが顕著に現れます。

例えばブリーダーが繁殖リタイアした犬の価値を10万円と主張することもあるほどです。中にはワクチン接種費用や血統証譲渡費用まで請求するケースもあります。この点は譲渡に関する話題がすすむ前にしっかりと確認をしましょう。ブリーダーからの引き取りの場合、持病がある場合も多く、今後の生活に多大な費用が必要になることもあります。一時期の感情ではなく将来を見据えて金銭の授受をしましょう。

健康に関する情報は必ずしも正確ではない

譲渡前には必ず獣医師のもとで健康診断を受けましょう。ブリーダーの元にはたくさんの犬が暮らしています。かならずしも一頭一頭に目が行き届き、健康状態を正しく把握できているとは限りません。中には重大な病気の兆候を見落としてしまっていることもあります。必ず私見での健康という言葉をうのみにせずに動物病院で客観的な診断を受けたうえで、引き取りが可能かどうかを検討しましょう。

ただし引き取り直後はストレスや緊張から体調を崩すことも多々あります。健康だと診断された場合でも例外ではありません。全ての不調の原因がブリーダーにあるわけではないことも理解しておく必要があります。

しつけの程度や生活習慣を事前に確認

ブリーダーの元での生活は一般家庭での生活とは大きくかけ離れています。どんなに丁寧に手間暇をかけていても多頭飼い状態ですから、しつけが行き届かないこともあります。犬自身も人間に一定の距離を置こうとすることもあるでしょう。

犬は大変順応性が高いので、新しい生活環境にも必ず馴染むことができます。しかしトイレの場所や習慣だけは簡単にリセットいないものです。これまで屋外で排泄を済ませることを習慣としていた場合は今後も屋外で、トイレシーツを使っていた場合は今後もトイレシーツで排泄をするでしょう。この点はしつけだけではなかなか強制できないので、引き取り前にこれまでの習慣を確認し、引き取り後も無理なく継続できるかどうかを検討しましょう。

合わせて無駄吠えや噛みつきも条件反射的に起こることが多く、必ずしもしつけではリセットできないという事をしっかりと理解しておく必要があります。引き取りにあたって不安がある場合はドッグトレーナーに相談することも必要なことです。