
インターネットの仲介サイトがいくつも開設され、ブリーダーから直接子犬や子猫を購入することが出来るようになりました。
ブリーダーから購入をするという事は、子犬や子猫は直前まで親犬猫や兄弟とともに過ごしていることも多いでしょう。この場合、突然の環境の変化がストレスになり体調をくずすこともあります。
ブリーダーから子犬や子猫を購入した場合、飼い主は自宅に迎えまずどのような点に注意すべきかを知っておきましょう。
サークルに入れ十分な睡眠をとらせる
家族に向かえたばかりの子犬、子猫は家族や友人の注目の的になり、誰もが触りたい、抱き上げたい、写真を残したいと考えてしまいがちです。でも子犬、子猫にとっては見知らぬ人間に囲まれ過ごす見知らぬ場所は恐怖でしかありません。
そのようなストレスを少しでも軽減すること、体調不良を予防するためには何より睡眠の確保が有効な策です。生後数か月の子犬や子猫は一日の15時間以上もの睡眠を必要とします。新しい環境でも十分な睡眠を確保してあげましょう。
安心して睡眠をとるためには、安心出来る寝場所の確保が必要です。そのためにはサークルを用意してあげましょう。
サークルはリビングの隅など周囲の視線を気にすることなく過ごせる場所に設置します。周囲と天井をバスタオルや毛布で覆っておくという方法も安眠を促進してくれます。
子犬や子猫の様子が気になるものの、決して無暗に様子を見てはいけません。人の気配を察知するとなかなか安眠することが出来なくなり、ますますストレスで体調を崩してしまいます。
トイレのしつけだけは初日から始める
子犬のしつけはいつから始めるべきかと悩むものですが、トイレのしつけ以外は子犬が新しい生活に慣れてから徐々に進めてゆけば問題ありません。
ただトイレだけは家族に迎えたその日からしつけを始めます。しつけを始めるうえで大切なことは下記です。
①トイレの場所は1か所に限定する
②トイレの場所は移動(変更)しない
③トイレシーツはこまめに交換をする
④成功した時は褒め、失敗した時は無視をする
トイレは生活の中で最も重要なルールです。もちろん子犬はトイレの回数も多く、失敗も目立ちます。でもきちんと教えることで必ず理解し、覚える事が出来ます。
叱る、叩くなどの方法を取らずとも、ただ褒めるだけで十分飼い主の意図は伝わるのが犬のしつけです。
あらかじめ家族でトイレの設置場所を決めて置き、子犬を家族に迎えたその日からしつけを始められるようルールを統一しておきましょう。
不調が気になる場合は動物病院の受診
生後間もない子犬や子猫は想像以上にデリケートです。様々な要因から体調を崩し、中には命にかかわる深刻な問題に悪化するケースもあります。
もし下記のような症状がみられる場合は至急、動物病院を受診しましょう。
・食欲不振
・下痢
・嘔吐
・咳
・鼻水
・元気がない
・表情がよどんでいる
・起き上がることが出来ない
・呼びかけに反応がない
子犬や子猫はまだ体力がないので、たとえ1回でも食事を抜くことで血糖値が急激に下がります。脱水症状を併発することもあり、たかが食欲不振とは侮れません。些細な異変でも気が付いた時はすぐに動物病院に連絡をしましょう。