ブリーダーからの直接購入でベストな引き渡し時期

子犬子猫の販売においてはたびたび親からの引き渡し時期に関して意見が分かれます。

一般的にペットショップでは生後50日を経過した時期を店頭に並べるタイミングと考えています。しかしブリーダーの場合、生後90日、120日とその時期はまばらで購入者も迷いがちです。

親からの引き渡しはその後の発育にも大きく関係する重要な事です。自身の方針と正しい知識での判断が必要です。

生後90日が動物的に理想のタイミング

犬猫の身体的な発育や社会性を身に着けさせ、自力での食事が可能な事を総合的に考えると、親からの引き離しは生後90日以降が望ましいとされています。

この間を親兄弟と共に過ごすことで身体的に安定した発育をする上に、他犬猫とのかかわり方を身に着けるので無駄吠え、噛みつきなどの問題行動の予防にも効果があるとされています。

しかし購入者の目線ではペットショップの店頭に並ぶ子犬子猫に比べ各段に体が大きく成長を遂げているので売れ残りというイメージを持たれてしまいがちです。

中にはこの点を理由に値引き交渉をする購入者も居ますが、ブリーダー自身がどのような意図を持ち生後90日というタイミングを定めているかを丁寧に説明し理解をえる必要があります。

もちろん生後90日未満での引き渡しも可能ですが、まだ精神的にも身体的にも発育が未然で自己免疫も不十分です。

環境の変化を理由に体調不良や食欲不振を招くリスクが高く、社会性が未熟なため飼い主が親犬に変わり社会化トレーニングを行う必要があることはあらかじめ説明が必要です。

発育が遅い場合は生後120日でも可

犬猫の発育には同じ兄弟でも個体差があり生後1,2か月を日が経つにつれてその差が顕著に現れます。兄弟内でも2倍ほど体格差が出ることがあり、明らかに発育が遅い者が現れます。

この場合、全ての兄弟を一律で同じタイミングで親から引きは離すのではなく、それぞれの発育に合わせてタイミングの調整が必要です。

例えば発育が大変早く、活動的で自力で市販のドッグフードを食べることが出来るほどであれば生後60日、70日での引き渡しも可能です。

反面発育が遅く、自力では市販品を食べることが出来ない場合や親犬や兄弟と離れた場所で眠れない場合、常に親犬が視界に入る範囲でしか活動をしていない場合には生後100日、120日まで親元に置くことも必要です。

特に猫は発育に個体差が大きく、無理なタイミングで引き離しをすることで深刻な食欲不振や死に至ることがあるので、引き渡しのタイミングは丁寧に見定める必要があります。

育児放棄がみられる場合は早期引き渡しも検討

ブリーダーの元で生活をする犬猫の中には出産はしたもののその後の育児、授乳を全て拒むという姿勢を見せる犬猫もいます。

この場合人口保育に切り替え、ブリーダーがミルクや排泄の世話を行います。

しかし生後3カ月までの期間はその後の発育にとって大変重要な時期でもあるので、ブリーダーの片手間の世話では不十分な場合もあります。

そのような場合は、購入希望者と相談のうえで事情を説明し生後60日前後での引き渡しを検討することも必要です。早期引き渡しの場合は丁寧な飼育指導を行い販売後の問い合わせにも応じることがブリーダーの責任でもあります。