ブリーダーが販売時に用意すべき資料

ペットショップやオークションを介さずに子犬、子猫を販売する手法が増える中で、ブリーダー自身が販売時に用意すべき書類がいくつかあります。これらは単なる顧客サービスとしてではなく、法的に定められた飼育説明の義務でもあります。内容はここの犬舎、猫舎により異なる点もありますが基本的な書式を作成しておくとよいでしょう。

ブリーダーが販売時に用意すべき書類

インターネットを通じて子犬、子猫を飼い主に直接販売する場合、引き渡し前に書面の取り交わし、飼育説明の実施が必要になります。

この飼育説明は動物愛護法で定められている義務であり、ペットショップだけが行うべき顧客サービスではありません。ペットショプを介さないという事はこの業務をブリーダーが請け負うという事でもあるので、基本となる書式を作成し、丁寧な説明が出来るよう努める必要があります。

販売、引き渡し時に必要となる書類は以下の通りです。

①販売契約書

販売価格、販売価格の明細、支払い方法、返金についてなど金銭のやり取りに関する内容を記載します。2通作成し、購入者にも控えを必ず渡す必要があります。

②飼育説明書

餌の与え方、分量、発育に合わせた切り替えなど飼育に関する基本的な内容を記載します。口頭での説明ではなかなか十分に説明が出来ないことが多い上に、購入者自身が聞き漏らしてしまうこともあるので書面であることが理想的です。

③しつけに関する説明

犬を飼ううえでは必ずしつけが必要になります。しつけの必要性と飼い主の義務について説明をします。

④健康管理に関する説明

犬を飼い始める場合、必ず自治体へ届け出をし、定期的に狂犬病の予防注射を受けることが法律で義務付けられています。この義務は様々な理由から怠りがちですが、きちんと購入者に説明をし、義務を果たす様説明をする必要があります。

これらの書式は法的に決められた形式はありません。個々のブリーダーの工夫を多いに取り入れて作成する事が可能です。購入者には飼育経験が豊富な方もいれば、初めて犬猫を飼うという方もいます。どのような方に引き渡す場合でもスムーズに必要な内容を伝える事が出来るように工夫をしましょう。

また引き渡し後は、出来る限り問い合わせや飼育説明に応じる事が望ましいと言えます。

最も難しい返品の取り決め

販売後に飼い主側の一方的な理由から返品、返金の申し出を受ける事があります。このような事態はブリーダーに限らずペットショップでの販売でも見られるケースです。返品を申し出る理由は様々で、飼育に手間がかかる、家族にアレルギーが見つかった、家族と意見が分かれたなどです。このような場合、一般的には飼い主都合による返品、返金は受け付けないと販売時に取り決め、書面に記載することが一般的です。ただし愛着を持って繁殖をした犬猫がむやみに放棄されてしまうことを懸念した場合、ブリーダー側は再度引き取る場合もあります。このような場合の返金対応に関しては特例として個々の交渉となります。その際に返金内容、方法は行き違いの無いように口頭ではなく書面やメールなど履歴の残る方法でやり取りを行います。返金を行う際は銀行振り込みなど履歴が残る方法か手渡しの場合はその場で受領証へのサインを受け取ることを忘れてはいけません。