ブリーダーによる繁殖犬や猫の飼育

ブリーダーの日々の作業において繁殖用犬猫の飼育、世話は最も手間がかかる内容です。清掃や給餌、販売などに手間がかかることも多く、つい繁殖犬猫の健康面の管理が不十分になりがちです。元気で付加価値の高い子犬、子猫を輩出する為にも繁殖犬猫のお世話を何よりも最優先にしましょう。

繁殖用犬の健康管理

繁殖用犬に必要となる健康面の管理は以下の通りです。

①年に一度の混合ワクチンの接種

(複数の犬が同居する環境では、いつ伝染病が蔓延するかというリスクがあります。一見健康に見える場合でも年に一度は混合ワクチンの接種を済ませる必要があります。)

②狂犬病の予防注射

(日本ではもう数十年狂犬病の発症報告はありません。しかし年に一度狂犬病の予防注射を摂取することは法律で定められた飼い主の義務です。必ず年に一度の接取を済ませましょう。合わせて犬舎で新たに犬を飼育し始める時は、自治体に届け出をしましょう。)

③フィラリアの予防

(フィラリアは春~秋にかけて発症する大変死亡率の高い病気です。万が一感染をしてしまうと高額な治療費が発生する上に、子犬へ遺伝してしまうこともあります。毎年定期的に感染の検査、予防薬の処方を受けましょう。)

④ノミ、ダニの予防

(複数の犬が同居するという環境、年間を通じて室温が管理されていることから犬舎ではノミ、ダニが年間を通じて発生する可能性があります。ノミダニの予防には市販の安価な製品ではなく、動物病院で処方される効果が確証されている製品、マダニの予防効果がある製品を使用しましょう。)

繁殖犬の健康管理には、上記のような医療面での世話と合わせて運動面の管理も必要です。

毎日必ず散歩に出かけ十分な運動、適度な筋肉の発達を意識してあげましょう。犬舎によっては広い敷地があり、日中は敷地で自由に行動出来るようにと生活をしている場合もありますが、毎日同じ場所に開放されても犬自身さほど進んで運動をする事はなく、単なる日光浴程度で終えてしまうこともあります。運動は出来る限り敷地外へ連れ出したり、人間と一緒に歩行する機会を設けてあげるとよいでしょう。

繁殖用猫の健康管理

猫の繁殖は、散歩やしつけの手間がかからないからと安易に考えられがちですが、猫の繁殖も健康を第一に考えた世話が必要になります。

①年に一度の混合ワクチンの接種

(屋外で生活をする猫の大半は猫エイズに感染していると言われています。万が一屋外で暮らす猫と触れ合ってしまった場合の感染、親子間での遺伝を予防するためにも予防接種は必ず済ませましょう。)

②トイレの健康チェック

(猫が体調不良を抱えているとき、まず最初に便や尿に異変が現れるものです。血便、下痢、便秘などの症状が見られますが、複数の猫が同居するブリーダーのもとではここの排便、排尿の管理は難しく不調の発見が遅れてしまいがちです。

複数の猫を飼育するときは、出来る限り生活エリアを小分けにし、ここの健康面の変化を早期に把握出来るように努めましょう。また体調不良がある場合、排尿、排便時に平常時とは異なる行動を見せる事があります。痛みを訴えるようになく、下痢をしていて便が飛び散っている、トイレをためらうなどの行動がある場合は早期に動物病院を受診し、原因を突き止めてあげましょう。)