ブリーダーの年収と支出の目安

ブリーダーのおすすめ資格!

ペットブリーダーの世界は、他業界に比べ収入と支出の内情が分かりにくいと言われています。子犬や子猫の売買で多大な利益を生むことができるという情報ばかりが先走ってしまい、その反面にある支出に関する正しい情報が不足しています。開業にあたってはこの点をしっかりと把握し、金銭面での計画を立てる事が必要です。

ブリーダー業の年収

ブリーダー業において、一般的な勤務形態のような年収、月収という仕組みはありません。

ブリーダー業における収入は下記の2点です。

①子犬、子猫の売買

②交配料

子犬子猫の売買は、流行や販売時期、子犬、子猫の付加価値によって大きく変動します。

ブリーダーに収入が生じるタイミングは、子犬、子猫の売買が成立した後です。つまり飼育、交配、妊娠、授乳の期間は支出のみが続きます。離乳を終えて健康状態が安定しているタイミングで売買が成立し、収入が生じます。

一回の子犬の取引で利益が生じるまでには下記のようなお金の流れがあります。

①繁殖用犬の入手

②飼育費用

③ワクチン、フィラリア、狂犬病といった健康管理費

④日々の餌代

⑤消耗品

⑥飼育にかかる人件費

⑦飼育施設維持費

⑧血統証発行費用

⑨取引手数料

これらの費用を負担したうえで、子犬の売買に結びつきます。

一例は、ミニチュアダックスの子犬の場合、一般的な毛色であれば一頭30000円程で取引がされます。5頭輩出した場合、150000円が収入となります。

母犬の発情は年に2回、春と秋にありますが出産は年に一度が理想的です。つまり、繁殖可能な期間に3回の出産をし、5頭づつ子犬を輩出した場合でも、収入の総額は450000円です。

この450000円の中で、終生の飼育にかかる上記の費用を捻出することになります。必要な飼育費用を差し引いた残りの金額がブリーダーの収入となります。

犬舎の維持管理費まで差し引くと、収入の一割にも満たない費用になるでしょう。つまり年収で計算した場合でも数万円にも満たないほどです。

ブリーダー業に関する誤った情報

ブリーダー業に関する誤った情報が錯そうする背景には、ペットの取引が非常に限られた範囲で行われている事に理由があります。子犬、子猫の売買には定価というものがなく、常に時価で取引がされます。流行や話題によって価格は大きく変動します。その為、中にはペットショップの店頭に提示されている金額にほぼ近い金額がブリーダーの収益になるかのような情報が発信されている事もあります。しかし実際には、30000円で取引がされたミニチュアダックスの子犬がペットショップの店頭では300000円で販売されることも珍しい事ではありません。

この仕組みを知らないままに、ブリーダー業に多大な収益性を期待し開業をしてしまうと、実際の収益性の悪さ、支出の多さに困惑するでしょう。

ブリーダー業で年収数百万円を捻出する為の方法は下記の通りです。

①良血統で付加価値の高い子犬、子猫を輩出する

②年間を通じて安定した頭数の子犬、子猫を輩出する

③取引条件の良い取引先を複数確保する

このような条件を整える為には、相当な規模の犬舎を設け、企業体制で犬舎を運営することが必要です。個人で、自宅でという規模ではなかなか実現は難しいでしょう。しかし規模を大きくするという事は、繁殖可能な期間を過ぎた犬猫の飼育の負担も増大するという事をしっかりと認識しておく必要があります。