ブリーダーの必須業務は毎日2回の散歩

複数の犬を飼育し、健康的で衛生的な生活を維持しつつ計画的な繁殖を行い、適切なタイミングで売買を行うというようにブリーダーの仕事は決して日々のんびりとして内容ではありません。

中でも毎日の散歩は時間的にも体力的にも最大の負担となります。健康管理、しつけの面からも欠かせない散歩についてその改善策のご提案です。

社会化トレーニングにもっとも効果的な散歩

今や犬を室内で飼育することはごく当たり前です。中型、大型犬でもマンションなど集合住宅で生活をします。そのような生活の中で多くの飼い主が気に病むのは愛犬の無駄吠えです。

実は無駄吠えの有無は生後間もない時期の生活環境や親犬の気質とも大きく関係しています。

犬舎内で生後間もない時期に激しく吠えたてる親犬や他犬の声を当たり前のように聞きながら育った子犬は離乳後新しい環境で生活を始めてもその習慣が抜けず、ことあるごとに激しく吠えたてるようになるからです。

大手ペットショップでは出来る限り無駄吠えの問題を回避しようと、親犬の生活環境、販売した子犬の気質を調査し無駄吠えの習慣が少ない犬舎を高く評価しよりよい条件での取り引きを行いたいと考えています。逆に無駄吠えが目立つ犬舎からは取引を控え、敬遠をしたり安価な価格を提示したりというケースが目立ちます。

多くの犬を一斉に飼育する環境で無駄吠えをゼロにすることは不可能に近いものの、犬達に適度なストレス発散と運動をさせることで軽減させることは可能です。

その方法として最も効果的なものが散歩です。散歩はストレス発散、運動になる上に社会化トレーニングとしての効果も大きく期待できます。

日々散歩に連れ出すことを犬舎の日常業務に定め必ず行うよう徹底しましょう。

散歩時間のためのアルバイト採用も検討を

散歩は時間も人手も必要となりなかなか十分にこなすことが出来ないと多くのブリーダーが頭を抱えています。そのような場合は朝夕の散歩時間に合わせてアルバイトの採用を検討してもよいでしょう。

多忙な時間に限りアルバイトを採用することで、効率的に犬舎の清掃や給仕業務を進めることが出来ます。

敷地外へ散歩に連れ出す代わりに敷地内のフリースペースやドッグランを利用するという方もいますが、散歩に連れ出し他犬の存在を認識したり、季節の移り変わりを実感したり、他人や車、自転車といった様々な物を認識することは社会性を身に着け、気分転換をさせる上で重要な意味があります。

決して単に運動をさせることだけが散歩の意義ではありません。敷地内で毎日同じ犬同士で顔を合わせているだけでは結果的にはストレスの解消にはつながっておらず、無駄吠えの解消にもつながりません。

一見同じ運動にも思えますがそれぞれの持つ意義をしっかりと理解したうえで毎日の散歩を習慣化することが重要です。

散歩時は近隣への配慮も忘れずに

複数の犬を一斉に散歩に連れ出す際は、近隣への配慮も欠かしてはいけません。排泄物の片づけはもちろんのこと、無駄吠えや歩道の占拠なども注意が必要です。

犬にも相性があり、相性が合わない犬同士で同時に連れだすとお互いに牽制しあい喧嘩につながることもあるので、出来る限りスムーズに散歩が出来る組み合わせを考え連れ出す様心がけておきましょう。