ブリーダーを副業に出来ない3つの理由

犬や猫が好きな方にとってブリーダーという職業がなんとも魅力的だと感じることもあるでしょう。犬猫が最も可愛らしい生後数か月までは自身で世話をすることが出来る上に、様々な出会いもあるのですから当然です。

でもいざブリーダーを副業にと考えた場合、実に多くの方が失敗をしています。安易に開業を目指す前になぜ副業に出来ないのか、成功できないのかを理解しておきましょう。

ブリーダーは薄利多売なビジネス

ペットショップの店頭には20万円、30万円、50万円と高額な価格で売買される犬猫が並んでいます。当然これらの犬猫の供給源はブリーダーですから、仕入れ値で計算をしても相当な利益を見込めるのではと考えるでしょう。しかし実際には今や国内のペットブームは終わりを迎え、ペットの飼育世帯も減少傾向になります。ペットショップによる子犬、子猫の買い取り金額は年々下落し、店頭価格の半分にも満たない金額で取引がされることも珍しくありません。

しかしブリーダーには犬猫の飼育費用、医療費、餌代が終生必要になるのですから、当然赤字になることが目に見えています。子犬、子猫の売買は頭数も時期も不定期ですから、安定した収入を見込むことも出来ず、飼育費用の支払いだけが続く事態に陥るでしょう。

犬猫の世話は365日休みなく必要

ブリーダーとして犬猫を飼育する場合、昼夜はもちろんの事、年間を通じて休みはありません。本業がある場合、本業の合間を縫って犬猫の散歩、給餌、清掃、お手入れ、通院といった手間がかかります。動物愛護法も制定され、犬猫を健康的で衛生的に飼育することも法律で定められています。

世話を怠れた途端に犬猫は健康を害してしまい出産が出来なくなるので、子犬子猫の売買を見込んだ収入も難しくなります。

また近隣から騒音や悪臭のクレームが起これば、犬舎猫舎としての維持、運営すら難しくなります。

家庭で飼育するペットと違い、旅行や出張、冠婚葬祭で家を空けたい場合でも気軽にペットホテルを利用することも出来ず、常に犬舎猫舎の管理が必要です。

副業として始めるには、あまりにも拘束時間が長く、経費が多いことからも如何に難しいことかを理解出来るでしょう。

顧客対応には想像以上の手間暇がかかる

インターネットによる子犬子猫の販売サイトが盛況になり、飼い主とブリーダーが直接やり取りをする機会が増えています。この方法が普及したことでこれまでの様にペットショップを介さないことでブリーダーの収入を大幅に増やすことが出来る仕組みが整いました。

しかしこの方法は収入が増える一方でブリーダー自身が飼い主に飼育説明をしたり、アフターフォローをしたり、時にはクレーム対応をしたりという手間をもたらしています。必ずしも気軽にできる副業というレベルではない内容の接客応対を求められることもあります。

もちろん販売時には犬舎猫舎への訪問も生じるので、施設は常に清潔に保たなければなりません。このような法的な義務を背負い、肉体的にも精神的にも負担が大きい職業である以上、ブリーダーを開業するにあたっては副業としてではなく、本業として十分な知識と経験を積んだのちに進めることが望ましいといえるでしょう。