ブリーダー業の新技法人工授精による繁殖

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ペット医療が年々進化をする中で、繁殖の分野にも様々な変化があります。これまで家畜の分野においては新品種の輩出や特別な交配のために人工授精による交配も用いられてきたもののこの技術をペットの繁殖にも用いる例が増えています。

ペットの繁殖に人工授精を用いるメリット

ブリーダー業において最も深刻な課題は、繁殖可能な時期を過ぎた犬猫の終生飼育にかかる費用をどのように捻出するかです。

犬が繁殖可能な時期は生後一年半~3歳ほどまでの時期です。犬の平均寿命から考えてもごくわずかな期間です。繁殖を前提に犬猫を入手したものの繁殖可能な時期を過ぎてしまうと、その先は収入が生じずに支払いだけが嵩むという仕組みに陥ります。この状況を打開しようと新たに若く、繁殖可能な犬猫を入手するという事を繰り返していくと、次第に繁殖不可能な犬猫ばかりがブリーダーのもとに増えてしまい、結果的には飼育の手間、費用の工面が出来ず廃業に至ることもあります。

このような状況を打開するには下記の方法があります。

①ブリーダーが手元で飼育する頭数を最低限に抑える

②飼育費用を軽減させる

③付加価値の高い子犬子猫を輩出し、繁殖可能な時期に出来る限りの貯蓄をする

飼育頭数を最低限に抑える為には、犬舎ではメス犬しか飼育しないという方法が得策です。オス犬を飼育した場合、終生飼育の費用がかさむ上に、メス犬と相性が合わなければ交配を成立させる事も出来ません。

そのようなリスクを回避する為に、人工授精という選択肢が注目を浴びるようになりました。

人工授精による繁殖のメリットは以下の通りです。

①医学的な技術を用いるので、妊娠の成功率が高くなる

②オス犬との相性を気にせず、メス犬のストレスを最低限に抑える事が出来る

③海外や遠方に済むオス犬との繁殖が可能

これまでは、繁殖のためにメス犬を海外に渡航させたり、長時間かけて犬を移動させて交配をさせるという事が当たり前とされていました。

犬舎内での交配は次第に近親交配に近づく事、選り良い血統を求める為の手段でもあります。しかしここまで費用と手間を掛けても、必ずしも妊娠が成立するものではなく、失敗も当然あります。このジレンマを解消すべく考えられて手法が人工授精です。

人口受精による繁殖におけるデメリット

人工授精という方法は、犬の飼育頭数を最低限に抑える事が出来るというメリットがある反面、デメリットがあることも承知しておく必要があります。

デメリットの一例は下記の通りです。

①高額な費用がかかる

②血統証発行にあたって不具合が生じないように、事前に取り決め事項を確認する

③社会的な知名度が低く、抵抗感を抱かれる

人工授精という技法は、まだ一般的ではなく一部の動物病院でのみ取り扱っています。その為、安易に考えず、事前に取り扱い可能な動物病院を探し、どのような事前準備が必要か綿密に打ち合わせを済ませておきましょう。

また、海外の良血統の犬を交配相手に選んだ場合、血統証発行にあたってどのような書類が必要になるかを事前に血統証発行団体に確認をしておきましょう。海外と日本では血統証発行の手順が大きく異なります。スムーズな手続きが進むようしっかりと確認をしておきましょう。