ミックス犬専門のブリーダーを開業する

血統証は不要、個性重視、話題性などを求める背景から、ミックス犬を店頭で販売するペットショップが増えています。チワワとダックス、プードルとチワワなどミックスの中でも定番となりつつある組み合わせも多々いる中で、あえてミックス犬に限定したブリーダー業を開業する方も増えています。

ミックス犬専門ブリーダーとして開業をする

日本のペット業界は非常に人気の浮き沈みが激しく、突然一大ブームが巻き起こることもあれば、急激に収束することもあります。ブリーダー業の場合、人気犬種、猫種を繁殖する場合には交配から妊娠、出産、離乳には少なくとも半年近くかかり突然の人気犬種、猫種ブームに供給が追い付かないという事も多々あります。

また人気の変動に伴い子犬、子猫の取引価格は上下し、人気が下落してしまった後では血統書を付与した取引でも経費が利益をうわまわることも少なくありません。このような逆転現象を回避し、流行に左右されずに取引を行う事を目指しあえてミックス犬に特化した繁殖を行うブリーダーが増えています。

大手ペットショップでもこれまでのように血統証付であることを付加価値とする傾向から、個々の子犬、子猫へ着目をする価格設定へと変化が見られ、血統証のないミックス犬が血統証付の子犬よりも高額で販売されている事もあるほどです。

このような流れを受けて、ミックス犬専門のブリーダーとして開業をする場合は、飼育する犬種の選定が非常に重要になります。ミックス犬は取引の場面で価格を決める要因が外見のみで判断されます。親犬が非常に優れて血統を有していても取引価格に影響を及ぼすことはありません。その為、入手費用が高額になっても繁殖用の犬は外見重視、健康状態重視で選ぶことが大切になります。

ミックス犬専門になるメリットとデメリット

あえてミックス犬専門で繁殖を行う場合、開業前にメリット、デメリットがあることを知っておく必要があります。

開業にあたってのメリットは下記の通りです。

①取引価格は生まれてみないとわからない

(ミックス犬の場合、離乳期を終え取引の時点でどのような外見であるかで、取引価格が決まります。驚くほどの高額になることもあれば、値がつかないこともあるという事を承知しておく必要があります。値がつかなかった場合の引き取り先、譲渡先も繁殖前に目処をつけておく必要があります)

②血統証発行費用が掛からない

(子犬に血統証を付与する場合、15000円~20000円程の費用が掛かります。血統証付で取引をする場合、中にはこの費用を支払うと利益が出ないという事もあります。しかしミックス犬の場合、この費用の発生がないのでその分利益が増えるという事にもなります)

③交配相手の選択肢が増える

(犬の交配においてオス、メスの相性はとても大切です。ミックス犬の場合、犬種や血統でなくお互いの相性重視で交配相手を選ぶことができるので、先方の選択肢が広がり繁殖の確率が上がります。計画的に繁殖に取り組みたい、安定した収入を見込みたいという時にこの点はとても重要です)

一方で、デメリットもあります。例えば下記が一例です。

①誕生した子犬の価格がつかない

②将来のサイズが想定できない

③健康面で不安要素があると思われる

ミックス犬は、外見重視で取引がされるので、場合によっては取引が不成立になることもあります。この点はしっかりと認識し、無理な交配をさせないことも大切です。