ミニチュアピンシャーのブリーダーが注意すべきポイント

小柄ながらも精悍で知的な印象を持つミニチュアピンシャーは主に男性を中心に人気の犬種です。

まるでドーベルマンのような見た目でありながら、細い骨格を持つことから初めて目にした時は驚かれる事もあります。

この犬種は人気犬種でありながら繁殖を手掛けるブリーダーの数が少なく、安定的に高額取引となる傾向があります。

新規でミニチュアピンシャーのブリーダー開業を目指している場合の注意点をご説明させていただきます。

気性が荒いのでペアの相性が合わないことが多発

ミニチュアピンシャーはその外見の通りで輩出に際してはドーベルマンの血筋をひいています。

そのため気性は荒い面があり、他の小型犬種に比べ攻撃的な一面をもっています。

もともとスムースコートの犬種にはこのような気質があることから、ミニチュアピンシャーはさらにその特性が強く出ていると理解しておく必要があります。

そのため繁殖を前提に複数頭を入手したり、オスメスのペアで飼育をしたり、外部犬舎に有料で交配を依頼してもお互いの相性が不一致な事を理由に交配が成立しないことも多々あります。

ブリーダーの収入は子犬の売買が成立することで初めて成り立つので、交配の時点で躓いてしまっては日々の飼育費用が一方的に赤字になるばかりです。

ただこの特質はしつけや強制で変えることが出来ないものです。無理強いをするとますます相性が悪くなったり、お互いが怪我を負う事もあり危険なので注意が必要です。

寒さ対策は必須事項

ミニチュアピンシャーは大変スマートな体形のため、寒さに弱い犬種です。冬の室温管理はもちろんですが、夏でもエアコンの風には注意が必要です。夏でも様子を見ながらペットヒーターを活用し、寒暖の管理を行ってあげましょう。また夏に生まれた子犬はエアコンの風が原因で風邪をひくこともあります。

夏でも子犬にはペット用ヒーターを常備してあげると安心です。

スムースコート特有の皮膚疾患の発症や遺伝に要注意

ミニチュアピンシャーのようにスムースコートをもつ犬種は多くが皮膚が敏感で、乾燥肌やアレルギーに悩まされがちです。

多くみられる症状にはフケ、かゆみ、脱毛、湿疹、赤みなどがあります。

症状はそれぞれで異なり、必ずしも兄弟で同じ体質とは限りません。

これらの症状が起こる原因には下記があります。

・室温の影響による乾燥

・食べ物によるアレルギー

・シャンプーによる皮脂の過剰な洗い流し

・脂肪分の過剰摂取による脂漏症

・不正性な生活環境による皮膚トラブル

・アカラスなどダニによる伝染性疾患

・先天性の皮膚体質

早ければ生後1.2カ月で症状がみられる事もあります。この場合、販売時の査定が厳しいものになることや取引自体が不成立となることもあります。

皮膚疾患の治療、改善には数か月を要することもあり、子犬の生後数か月の高値での販売時期を逃すリスクが高まります。

ミニチュアピンシャーの繁殖、飼育にあたっては日ごろから皮膚の状態をこまめに確認し気になる症状がある場合は原因の特定としっかりとした治療を施すことが大切です。

症状の見逃しは犬舎内での蔓延を引き起こすこともあり大変危険です。

短毛種だからとお手入れを安易に考えずに定期的な確認を習慣化することが重要です。