人気のハリネズミのブリーダーになるための開業準備

忙しい毎日の中で、散歩やしつけ、無駄吠えの心配もない事から小動物の人気が高まっています。

これまではウサギやハムスターが定番でしたが、最近ではハリネズミや小型のリスなどより高価なペットが続々と登場し人気を集めています。

中でもハリネズミはSNSで話題になったことがきっかけで社会人を中心に人気が高く、ブリーダーとして新規開業を希望する方も増えています。

ハリネズミのブリーダー業を開業する際の開業準備についてご説明させていただきます。

動物の売買には自治体の許認可が必須事項

犬猫に限らず動物を売買する場合は開業にあたって自治体からの開業許可を得る必要があります。これは法律で定められた義務です。

この届け出は繁殖のみであれば必要ありませんが、有償で販売をする際には必須となります。

許認可の取得は自治体によって要する期間が異なるので日数に余裕をもって手続きを進めなければなりません。

ペットショップやオークション、問屋などと繁殖したハリネズミを取引する際はこの届け出を済ませていることが必須条件となるので決められた手続きは必ず行う必要があります。

年間を通じた室温管理の徹底がハリネズミ飼育の基本

ハリネズミの生態はまだまだ未解明な事が多く、飼育においては手探り状態と言えます。

市販の製品にハリネズミの専用とされる商品は少なく、ドッグフードやハムスター用品で代用することも多々あります。

中でも一番重要な事は室温管理です。

日本で繁殖、販売がされている種類のハリネズミはヨツユビハリネズミと呼ばれる種類です。この種類は本来タイなどの温暖な気候の地域で生息をしています。そのため日本のように寒暖差の激しい地域や高温多湿な環境での生育には適しておらず、人工的な室温管理が欠かせません。

この室温管理を誤ると、ハリネズミは自ら冬眠状態に陥ります。ヨツユビハリネズミには本来冬眠の習慣がない事から、一旦冬眠状態になると目を覚ますことが出来ず、仮死状態のまま死に至ります。

冬眠になるきっかけは冬の寒さはもちろんですが、夏のエアコンにも注意が必要です。

原則室温は25度前後を保ち、湿度は60%ほどが理想的です。

この温度を下回る可能性がある場合はペット用ヒーターや保温用電球を活用し室温の調整が必要です。

これらの保温器具は夏季は店頭での取り扱いがない場合が多いので、あらかじめ予備の購入をしておくと安心です。

診療可能なかかりつけ動物病院は開業前に調査が必須

ハリネズミはペットとして話題になってからまだ数年と歴史が浅いことから、専門医が少なく病気を発症した場合の処置は難しいとされています。

しかしハリネズミの寿命は平均3~5年と長く、この期間に腫瘍や筋腫を発症するケースも多々見られます。

そのため繁殖のために複数のハリネズミを入手する前に、近隣でハリネズミの治療が可能な動物病院を調べ、治療にかかる費用相場などを確認しておくと安心です。

ハリネズミの治療は犬猫と違い症例数が少ない上に、薬剤や機器は特殊な製品を使用しなければならないことから治療にかかる費用は想像以上に高額になることもあります。

この点も踏まえ無理なく開業が出来るかどうかを検討する必要があります。