副業としてペットブリーダーになるには

副業というスタイルでペットブリーダーを開業したいという方が増えています。自宅の一部を活用し、飼育頭数もさほど増やさずに家族内で飼育管理が可能な規模でという方法です。このような開業の場合の日々の生活との両立のために把握しておくべき項目があります。

販売を前提とするかどうかで手続きが異なります

犬猫の繁殖を手懸ける場合2つの方法があります。一つは「販売を目的とする」場合です。販売先はペットショップでも個人飼育者でも違いはなく、有料で子犬を譲渡する場合すべてです。このような場合、開業前に自治体へ届け出を行い開業許可を得る必要があります。この時ありがちな間違いは、開業時には届け出をせずに、子犬が誕生し売買の直前に開業許可を得ようと考える点です。開業許可を得る為には飼育施設の視察、書類の提出など多々の段階があり、違反事項がある場合は開業許可を得られないこともあります。開業許可を取得できなかった場合、ペットショップとの取引やインターネットの子犬子猫販売仲介サイトへの掲載が出来ずに販売先探しに苦労します。

販売を目的とする場合は、必ず自治体に必要事項を確認しておく必要があります。

もう一つは、販売を目的とせず繁殖を行う場合です。ペットとして飼育する中で愛着がわき、繁殖をしたい、子孫を残したいと考えた場合です。このような場合、飼育頭数も少数で誕生する子犬、子猫の数も少ないので知人、友人に譲渡すると考え、事前の開業許可を得る事や取引先の目途を付けておかない場合が目立ちます。しかし実際に誕生してみるとなかなか引き取り先が見つからない、健康上の問題を抱えているなどの問題が起こることもあります。引き取り先の見つからない子犬、子猫を手元に残すという行為を繰り返していくうちに次第に自宅での飼育頭数が増えてしまい、次第にかさむ飼育費用や医療費、衛生管理に悩みが生じます。

ペットの繁殖は想像以上の手間暇、経費が掛かります。ブリーダーとして開業を考える時は、ペットの寿命である10年、15年先も見越して考える必要があります。

飼育可能な頭数をしっかりと把握する

自宅で副業としてブリーダー業を開業する場合、当初は小規模、数ペアのみと考えていたものの次第に飼育頭数が増えてしまうという事が多々あります。開業にあたっては、必ず自身の飼育可能頭数をしっかりと見極め、厳守する必要があります。

犬の飼育には下記のような手間暇、費用が掛かります。

①日々の食事、散歩

②犬舎の清掃、衛生管理

③ワクチン接種、狂犬病予防注射

④フィラリア予防

⑤ノミダニ駆除

⑥高齢になってからの医療費

⑦飼い主が不在時のペットホテル費用

⑧トリミングなどの衛生管理費用

この他にも多々の費用が生じます。また家族で繁殖に取り組んでいる場合、家族の急な入院や外出が必要になることもあります。このような時自宅にいるペットの世話を有料で誰かに依頼しなければならないこともあります。

副業としてペットブリーダーを開業するという事は、趣味と実益を兼ね備え、多々の喜びを得る事も出来ますが、反面多々のリスクが突発的に生じるという事をしっかりと考えておく必要があります。万が一の時、家族以外の人やお店、専門家に世話を依頼することが出来る範囲の飼育頭数に収めて運営をする事が望ましいでしょう。