暑さに弱いシベリアンハスキーのブリーダーになるための課題

オオカミの様にシャープな顔立ちとシルバーに光る被毛で一時期は日本中で大変なブームとなった犬種がシベリアンハスキーです。

近年は一時期に比べ大幅に飼育頭数が減少しているものの一部の愛好家の中で人気がありブリーダーの数も一定数います。

この犬種を今後繁殖したい、ブリーダーになりたいという場合は実は想像以上に厳しい課題があります。

極寒の地で耐えうる被毛は日本には不向き

シベリアンハスキーといえば海外の極寒の地でも平然と生活をすることが出来るほどに豊富な被毛と強靭な体を持つ犬種です。

そのため日本のように高温多湿な環境では初夏の時点ですでに耐えうる暑さを超えてしまい年間を通じて空調管理が大変難しいと言えます。

例えば人間であれば快適に感じる3,4月の気温でさえもシベリアンハスキーにとっては蒸し暑く感じます。

この状態を放置すると夏バテや熱中症はもちろん湿気がこもった被毛で皮膚トラブルが起き、ストレスも抱えることになります。

シベリアンハスキーは日本では北海道や東北地方の気候でやっと通常の生活が出来る犬種です。

安易に入手をし繁殖を計画するのではなく年間を通じた室温管理が行えるのか、またその費用捻出に無理がないかを考える必要があります。

抜け毛の量は通常の3倍以上

大抵の部リーダーは自身の犬舎の犬のお手入れ、トリミングを自身で行います。これは少しでも経費を節約するためであり、ブリーダー自身がそのような技術を習得出来ているからです。

一般的にシベリアンハスキーをトリミングショップに依頼しシャンプーを済ませた場合、10000~150000円ほどが費用相場です。場合によってはその密集した被毛や多量な抜け毛を理由に追加料金が生じることもあります。

シベリアンハスキーを室内で飼育する場合想像以上の抜け毛が生じることをしっかりと承知しておかなければなりません。もちろん犬舎として複数頭飼育する場合、それぞれの個体を清潔に保ち抜け毛を取り除くのは相当な手間暇がかかります。

短毛種だからと決してお手入れを簡単に考えてはいけません。

豊富な運動量と十分な敷地が必須

シベリアンハスキーは犬ぞりをひくことや荷物の運搬にも活用されるほどに強靭な体をもっています。

もちろん日常的に相当量の運動を必要とし、適度な筋力維持に努めることも大切です。

ただ犬舎では毎日散歩に連れ出し十分な運動をさせることはなかなか難しいので、塀で囲んだ運動場があると便利です。

単なる運動場では次第に犬達は刺激を失い、ただ寝そべり昼寝をするだけで終わってしまうのでアジリティを設置したり、ボール投げを教えたりと積極的に運動をするよう促すことも必要です。

シベリアンハスキーは人間とはとても友好的に過ごすことが出来ますが、中には犬同士で相性が悪い事もあります。特にメスは特有の気難しさを持つ場合が多く繁殖に用いるペアはしっかりと検討する必要があります。

ペア作りに不安がある場合は日ごろから運動や散歩を通じて交流を持たせお互いの相性を見極めることも効果的です。シベリアンハスキーは以前のような高額取引にはつながりにくく、ブリーダーとして開業をしても大きな収益を見込める犬種ではないことを十分に承知しておくことも大切な事です。