犬を飼うときにもらう血統書とは?

ブリーダーやペットショップで犬を購入した時に血統書をもらうことがあります。血統書というと犬の価値が高いように思われますが、そもそも血統書とはどういったものなのでしょうか?

血統書とは?

血統書は一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が発行している、犬が犬種標準を満たしているということを証明する書類のことです。そもそもプードルやラブラドルレトリバー、秋田犬などほとんどの犬種は洋犬・日本犬に関係なく人間が恣意的に作り出したものです。犬種を作り出す過程でその犬種の基準となる体型や毛並み、耳の形、性格などが規定されていき、それが犬種標準となっていきました。その標準を満たしている犬は「純血種」と呼ばれ、血統書の発行が許可されます。つまり血統書付きの犬とは「その犬種のイメージ通りの犬」と言えます。

血統書付きだと何が違うの?

血統書というとただ値段の高い犬についている書類と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は血統書があるかないかで大きく変わることがあります。それはドックショーや訓練競技会などに参加できるかどうかです。ブリーダーやペットショップから犬を購入する際、犬がショータイプとペットタイプに分類され、ショータイプの方が値段が高いのを見たことがありますか?あれは血統書付きの犬であり、ドックショーに参加するためにブリーディングされているからです。「飼い犬をドックショーに出して優勝してみたい」という方ならショータイプを選ぶべきですが、ただペットと一緒に暮らしたいという方であれば血統書付きの犬をわざわざ選ぶ必要はありません。

血統書の役割

犬の繫殖方法がわかる

純血種を繫殖させるには当然純血種同士を掛け合わせる必要があります。しかし悪徳ブリーダーだと兄弟同士や親子同士で掛け合わせる、いわゆる近親交配を行うことがあります。また老犬であるにもかかわらず、犬のことを考えずに高齢出産させる場合もあります。近親交配を繰り返しいくと血が濃くなり子犬に先天性の疾患がでやすくなり、また高齢出産も若い頃の出産と比べて子犬の健康状態が良くない確率が高くなります。これらの繫殖方法は飼い主だけではなく、犬種全体にも悪影響を及ぼしかねません。血統書にはその犬の両親だけではなく、数世代の祖先の系図も記されているため、ブリーダーがどのようにブリーディング方法や犬の先天的疾患の有無がある程度わかるようになっています。

血統書の手続き方法

犬に血統書をつけさせるにはまず父犬のDNAを登録して、血統書の名義人がJKCに加入する必要があります。加入する際には入会金2000円と年会費4000円がかかります。また両親が生後9か月未満で子犬を産んだ場合は、早期繁殖として血統書が発行されないので注意しましょう。生後9か月以降の両親から生まれた子犬の血統書を発行するには一胎子登録という同じ母犬から産まれた子犬を全部一緒にJKCに登録して申請する方法をとります。そしてJKCが厳密な審査をし、繁殖者に血統書が発行されます。審査にはかなりの時間がかかるので、あせらず気長に待ちましょう。この一胎子登録には子犬が生後90以内であれば2200円、それ以降だと5600円かかるのでなるべく早くに申請を出すのがおすすめです。