犬猫を多数飼育する場合、必ず生じる課題犬猫の糞尿ゴミ処理問題です。糞尿ゴミは想像以上の悪臭を放ち、たとえ屋外で飼育をしていても放置出来る問題ではありません。この問題をきちんと片付けておかないと近隣とのトラブルや子犬子猫の購入の為に犬舎を訪れた顧客へ不快感を与えてしまい取引が不成立になることもあります。
糞尿の処理は自治体に確認
犬猫の糞尿の処理は、ブリーダーの様に多数の犬猫を飼育する場合に限らず多くの方が悩みに感じています。
ペットショプの店頭には様々な糞尿処理製品が販売され、ペット飼育可能なマンションでは専用の水洗トイレを設置している物件もあります。
また戸建て住宅で飼育している場合、毎日庭で排尿を済ませていると次第に土壌にアンモニア臭がついてしまい、暑い夏には悪臭を放ちます。
実は糞尿の処理方法については、各自治体で取り決めがされています。具体的な取り決め事項の一例は下記です。
①自宅の水洗トイレに流し、処理をする
②可燃ごみとして処理をする(水洗トイレの利用を不可とする)
③特定ごみとして回収する(使用済みオムツなどと同様に特別扱いとする)
これらの取り決めは一般家庭での飼育を想定し決められていますので、ブリーダーと開業し数倍の糞尿ゴミが生じる場合は、開業にあたって自治体に確認をしましょう。
場合によっては事業系ごみと分類され、処理が有料になることもありますがゴミの性質上必ず取り決めを守りましょう。
犬を屋外の敷地で飼育し、地面で直接排便、排尿をさせて入る場合、定期的に土壌の入れ替えを行うと臭い対策になり近隣への配慮にも効果があります。
犬猫の尿は非常に臭いが強く、毎日同じ場所で排尿を済ませる事で相当な臭いが残ります。日々の世話の中で排尿場所には十分な水を流し土壌に臭いが残らないように心がけましょう。合わせて糞も、地面に変えると思われがちですが、最近のドッグフードは様々な原材料を用いて製造されているので、完全に土の変えるまでには数か月かかる事もあると言われています。その為、敷地内に放置すると次第に堆積し相当な悪臭を招きます。排便後はゴミを回収し、所定の方法で正しく処分しましょう。
糞尿を原因とした病気の蔓延を予防
犬猫の糞尿には様々な病原菌が潜んでいます。特に生後間もない子犬、子猫や産後間もない時期のメス犬は免疫力が低く、病原菌への感染リスクが高いと言えます。また中には寄生虫やダニなどがひそんでいる事もあります。
これらの蔓延、子犬子猫への感染を予防する為にも排便、排尿は日々速やかに片づける必要があります。特に糞は放置することで、乾燥し細かな粉末になり飛び散ります。この時病原菌も同時に飛び散り感染拡大を起こします。乾燥してしまう前に片付ける事が理想的です。
子犬子猫の販売にインターネット仲介サイトを活用している場合、一般家庭の方が犬舎、猫舎へ訪問をする機会があります。この時、衛生環境が悪い、悪臭があるという印象を与えてしまうとなかなか子犬、子猫の売買に繋がらないものです。日々の世話は決して楽な作業ではありませんが、健康管理、安定した収入につながる作業だと考え取組みましょう。