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他ブリーダーに交配を委託する方法とは

ブリーダーのおすすめ資格!

犬舎の規模、人員の都合上、飼育する犬の頭数を最小限に抑えたい場合や血統の良い子犬を輩出したいという場合に、交配だけを外部犬舎に委託するという方法があります。この方法は新規開業をするブリーダーにとって大変高率的な方法で、かつ誕生した子犬の高額取引を期待できる方法です。

外部犬舎のブリーダーに交配を依頼する

外部犬舎に交配を依頼するという方法には様々な理由があります。比較的多く挙げられる理由は下記の通りです。

①自身の犬舎ではメス犬のみを飼育している

②近親交配を回避したい

③オス、メスの相性が合わず、自身の犬舎内での交配が成立しない

④良血統を引き継ぐ事で、付加価値の高い子犬を輩出したい

新規でブリーダー業を開業する場合、複数の犬猫を一度に世話をする事に不慣れで、何かと戸惑うこともあります。また開業直後はまとまった収入がなく出費ばかりが嵩みます。その為、或る程度安定した収入が見込めるまでは、飼育頭数を最低限に抑える為に、メス犬だけを飼育し、オス犬は外部犬舎に有料で交配を依頼するという方法が効率的です。

繁殖用の犬を自身で飼育している場合、繁殖可能期間を過ぎた後の飼育費用が課題になります。しかし外部委託であれば、都度交配料の発生はあるものの生涯飼育費用に比べれば安価に済むこともあります。

どのような方法が最も適しているかは、自身の犬舎の飼育状況、収入状況、人手などをしっかりと考えたうえで判断するとよいでしょう。

交配を外部委託する場合の注意点

交配を外部犬舎に委託するには、都度交配費用の支払いが生じます。交配というビジネスは、一律のルールがなく支払いや交配に関してはそれぞれのブリーダーごとにルールが異なります。事前にしっかりと不明点を確認しておく必要があります。比較的多く見られるトラブルは以下の通りです。

①交配をしたものの、妊娠に結び付かなかった

②希望していた交配相手と相性が合わず別の犬を紹介された

③血統証を未確認のまま交配をしてしまった

④近親の血縁を持つ犬が交配相手だった

⑤誕生した子犬を交配相手に優先的に譲渡する取り決めがあった

最も多いケースは、妊娠という成果に結びつかなかったというケースです。交配費用は相手の犬舎が独自で決定をします。優良な血統を持つ交配犬であれば、交配費用が10万円を超える事もあります。一般的なペット用の犬であれば2,3万円で収まることもあります。

いずれの場合も交配料を実費で支払っている以上、妊娠に結び付かなかった場合の損害が大きく感じられるでしょう。

このようなケースの対処法としては以下が一般的です。

①妊娠が成立しなかった場合、次回発情期に無料で再度交配が出来る

②妊娠が成立しなかった場合、次回発情期に割引価格で再度交配が出来る

②妊娠の有無にかかわらず、交配は都度料金が発生する

犬の交配は非常にデリケートで、初対面の相手同士の場合妊娠が不成立となることも珍しい事ではありません。交配をしたからといって必ずしも無事に妊娠、出産、取引と進む保証はないという事をしっかりと認識し、交配料の取り決めを行いましょう。万が一不安な点がある場合は、すでに開業をしているブリーダーに交配相手を紹介してもらうなど実績を重視して依頼先を選ぶことが望ましいでしょう。